人は他人と自分をつい比べてしまいがちな生き物。
比べることで「負けず嫌いな自分」を発動して奮闘できればよいのですが、必要以上に比べて自分を追い込む癖がついて苦しんでいる人は多いと思います。今回は、人と比べてしまう癖を直したい!という方に向けて書いたのでぜひ読んでみてくださいね。
Contents
なぜ人は比べるのか【原因・心理】
なぜ人は比べてしまうのでしょうか?まずは原因や心理について探っていきます。
1.自信がないから。劣等感を抱きやすいから。
人と自分を比べてしまう人は、いつも不安があって自信がない傾向にあります。
「これで合っているのかな?」「間違ってないかな?」という不安を、周囲と自分を比較することで自分の立ち位置を確認します。自分のやり方が間違っていたらひどく落ち込んで、劣等感をいだいてしまう…。
逆に自分が優位な立場にいて、優れている部分があれば安心感や優越感を感じ、自信を得ることができるタイプだと言えます。そうすると、他人の長所や優れていることに対しては羨んで、自分の短所や未熟な部分を見つけてしまうと、「自分はダメな人間なんだ…」と落ち込むようになってしまうのです。
2.成長のための競争心理
人と比べることは決してマイナスなことばかりではありません。
子供の頃から競争社会の中にいる私達は競争することが当たり前の環境にいます。学生の頃から勉強や運動の順位、社会人になってからは年収や会社名、営業成績や昇進などなど…競争や評価のある世界で暮らしています。なので人と比べることは自然なことなのかもしれません。
競争の世界の中では「あの同期には負けたくない!」「次は1番になる!」こういったライバルを意識して、自分をレベルアップさせられる効果もあります。どうすれば勝てるか、努力するきっかけになります。ただし、この心理だと、敵やライバルが出てくる度に戦うので疲弊したり、勝つためだけに努力すると優越感や劣等感だけを生み出すだけになったり。競争相手が常に「他人」にしないよう注意が必要です。
3.目に見えるものを比べてしまう
人はどんなことで他人と自分を比べてしまうのか?ということを考えると「能力」「行動」「環境」を比較しがちです。
「能力」・・・その人が何ができるのか。資格など。
「行動」・・・どんな仕事してるか、結果を出しているか。
「環境」・・・年収、学歴、年収、役職など。
つまり人は目に見えるもので比較しています。目に見えることは本当に幸せに繋がるのか?ということを考えてみてください。資格を持っていたら幸せですか?その会社に入ってその仕事をしていたら幸せですか?年収が高ければ幸せと決めることはできますか?
現代の私達はSNSが日常となっています。SNSの友達は自分の知らない・見たことない世界があったり、キラキラした世界を経験していたり、写真だけの印象でついつい羨んで妬んで比較してしまいがちですよね。人と比べて落ち込みやすい時代なのかもしれません。
4.誰かに認められたい・褒められたい
SNS上で「いいね」欲しさに、キラキラした華やかな写真をアップする背景には「人から認められたい」「褒めてほしい」といった【承認欲求】の心理があります。
褒められたり、認めてもらったりして初めて自分の存在を感じられる気持ちが強いと、自分自身を見失ってしまいがちです。周囲よりも自分の方が特別だと思われたい気持ちが大きいと他人と比べてしまうようです。
人と比べる癖を直す!落ち込まないための5つの方法
癖は習慣化されているものなので改善するには時間がかかるかもしれませんが、改善方法を取り入れて少しずつ思考を変えていきましょう!
1.自分自身を見つめる
人は目に見えやすい部分(能力、行動、環境)で人と比べてしまいがちということは前述でお伝えしました。ぱっと見でわかる数字や外見などはどうしても注目してしまうものです。ただ、それはあくまでも結果であって、過程や思い・信念などはわからないですよね。今、やるべきことは自分に集中することです。
あなたが成し遂げたい目標は何ですか?「人は人、自分は自分」と割り切って、自分を成長することだけに目を向けましょう。
2.昨日の自分よりも努力する。
【周囲との比較=相対評価。自分との比較=絶対評価。】相対評価だと他人がどうしても気になるので、絶対評価をしていけば他人は気にならなくなります。比較対象は昨日の自分です。昨日までできたことはこれで、今日行うことは何か?を考え行動し、昨日よりもできることを増やしていきましょう。
競争相手は周りの誰かではなく、あくまで昨日の自分・過去の自分です。レベルアップすることに集中したら結果もついてくるはずです。
3.自分の目的を明確にし、信念や使命感に意識を向ける
仕事で人と比べてしまうと、いつも誰かと競って「同期に比べて仕事が遅い」「発表資料の内容も負けてる気がする…」と一方的に落ち込んでしまうことがあります。この感情が出てきたら一旦ストップ!その業務での自分の役割や目的を意識することに集中しましょう。
他の雑念を入れず、自分が果たしたい使命や信念を意識してやるべきことに向かい合ったら周囲が気にならなくなります。Going my wayです!!
4.比較しても自分の幸せには繋がらない
人と比べても自分の幸せに繋がることはありません。あの人の方が年収が高いからといって幸せとは限りません。収入が高ければ支出もそれだけ大きかったりするし、毎月支払いに悩んでいるかもしれません。SNSに恋人との素敵なデート写真をアップしている友人も、実は誰にも話せない悩みを持っているかもしれません。
価値観ややりがい、喜びは違っていて当たり前です。あなたの大事にしている考え、信念は何ですか?仕事でどんなことをしている時が充実していて、やりがいを感じますか?ここを考えてみましょう。
5.自己肯定感をあげる
一日の終わりに、今日頑張った自分を褒めることをオススメします。
・今日できて良かったこと、頑張ったこと
・業務で取り組めたこと、成果
・周囲とどんなことでコミュニケーションとれたか
・目標のために何に取り組んだか
こういったことを書き出して整理してみましょう。少しでも自分のことを見つめ直す時間を作ると、普段気付かないあなたの新たな一面を発見することもできます。夢や目標を設定して、日々どのくらい成長するか記録することで、自己成長を実感することができます。
「結構頑張ってるじゃん私!」「先週よりも仕事量をこなすスピードアップしてる!」と自信を取り戻したり、自分のことを好きになれたり、この習慣は良いことづくし間違いなし!
ポイントは、どんなに小さく些細なことでも書き出すこと。誰に見せるでもなく自分だけの記録なのでどんどん書き出しましょう。そして、どんどん褒めてあげましょう!
まとめ・人と比べてる暇なんてない!
大切なものは目には見えない。心の目で見なくちゃいけないんだ。
引用:「星の王子様」より
人と比べること自体が全て悪いわけではないですが、比較することで自分が落ち込むようならそれは無意味です。落ち込んでいる暇はありません。今こそ、周囲と比較していたパワーをポジティブな力に変えるのです!一番大切なことは、自分の中で大事にしているものです。核となるものを大切にブレることなく、自分をしっかりと見つめて、自分基準の世界で自由に生きていきましょう。