仕事をしていると、色々とモヤモヤしたり、無意識のうちにストレスが貯まることって
ありますよね。
「あの時なぜベストな判断ができなかったんだろう」と思ったり、
「失敗したのは自分のせいだ・・」と思っていつまでも後悔が頭を離れなかったり。
必要以上に自分を責めてしまったり、気分がいつまでも晴れない時は、
「自己肯定感」が下がってしまっている可能性があります。
逆に言うと自己肯定感を高めることで仕事上で嫌なことの切り替えがうまくできたり、恋愛でも
なぜかうまくいったりと、幸せな気持ちになれることが多いのです。
今回は、自己肯定感を高める習慣についてお話します。
Contents
自己肯定感とは?過信との違い
自己肯定感が低いことは、多くの書籍やブログなどで取り上げられているように、仕事や
人間関係・恋愛、様々な場面でストレスを増やす原因となります。
ただ、それらを知識として知っていても、いざ「自己肯定感って何?」と聞かれると、
正確に答えられない人も多いのではないでしょうか。
自己肯定感とは、自分の良い面も悪い面も受けとめられ、そのままの自分で価値があると思える能力のことをいいます。そのため、単に「自分はすごい人間なんだ!」と過剰評価することとは異なります。
自己肯定感の低い人の特徴5つ
とはいえ、自己肯定感と過剰評価の違いなんて分からない・・と思われるかと思いますので、ここでは、自己肯定感の低い人の特徴を挙げていきます。
1)つい「責められている」と捉えてしまう
自身の業務が進捗していなかったり、忘れてしまっていることに対して、「◎◎さん、あの問題ってどうなってる?」という質問をされた時。
こういう時、自分のことを責められていると感じてしまうことが特徴の一つです。
本当は謝らなくてもいい場面で無意識のうちに謝ったり、言い訳をしたりしてしまいます。
自分がうまくできなかったり、欠点を指摘されるような場面で自分がどんな反応をするのか、客観的に見てみるといいでしょう。
2)周りを気にして自分の意見が言えない
周囲からの反応が怖くて、自分の意見が言えないことも特徴の一つ。
自己肯定感が高い方は「どんな自分でも大丈夫」という前提があることで、自分の意見が否定されようが受け入れられまいが、自分の価値には影響しないと考えています。
ついつい自分の言おうとしていたことやアイデアを押し殺していたりしませんか?
もしも自分が良いと思うことでさえ周りの目を気にしすぎて言えないのであれば、自己肯定感が下がっている可能性があります。
3)本当は嫌でも「はい」と言ってしまう
自己肯定感の低い方は、特に上司や権力のある人から言われたことに対して、「イエスマン」になってしまうことがあります。
自己肯定感が低いことで、「自分の考えは間違っている、権力のある人の意見は正しい」と無意識のうちに考えてしまうからです。
そうしてイエスマンを続けていくうちに、さらに自己肯定感が下がっていく・・ということも起こりがちです。気をつけないといけないのが、自己肯定感が下がって末期になると、自分が「YES」と言っていること自体、本当にそう思っているか否か、判断ができないことです。
ふとした時に、上司から言われたことに対してイエスマンになっていないか?きちんと自分の考えを持っているか?振り返ってみてもいいかもしれません。
4)ダメなところばかり目がいってしまう
人は物事を主観を通して見ていることがほとんどです。出来事そのものではなく、どのように自分を評価しているかによって、心のストレス度合いが変わります。
たとえば、あなたが仕事を早く仕上げられたけれども、同僚に細かなミスを指摘されたとしましょう。そうした時、自己肯定感の低い人は「なぜミスをしてしまったのだろう」「あの人のあの言い方が嫌い」と感じ、よくないところやダメな部分をフォーカスしがちです。
自己肯定感の高い人は、「自分が仕事を早く仕上げられた」事実は素晴らしいと捉え、「ミスを指摘された」ことに対しては反省し、次回から改善しようと中立的に物事を捉えることができます。
5)人に対して攻撃的・完璧主義
そしてなんと、自己肯定感というのは自分だけの問題にとどまりません。
自分をうまく肯定できない人は、回り回って、自分がうまくできないことを周りのせいにしたり、周りに対して攻撃的な視点を持つようになります。加えて完璧主義な人は、自分のダメな部分を必死でカバーしようと努力してきたので、自分の中で感じるダメな部分を持っている人に対しては苛立ちを感じてしまうのです。
本当は自分が言いたいけれども言えていないことや、うまくできないことに対して、周りのせいにしていませんか?周りの人や環境に対して攻撃的になるなら、自己肯定感が下がっているサインです。
ここまでお話してきたように、自己肯定感とは「ダメな自分も含めてどんな自分でもOK」という考え方です。そのため、自分のいい側面しか見ようとしない「過信」とは似て非なるものなのですね。
自己肯定感を高める4つの習慣
では、自己肯定感を高めるためにはどんな習慣を身につけるとよいのでしょうか。
4つの習慣についてご紹介します。
1)自分の良いところを1日最低10個あげる
1日の終わりに、自分の褒めポイントを最低10個ノートに書いていきます。最初は全く出てこなくても気にしなくて大丈夫です。私も自己肯定感が低いうちは、良いところなんて全く見つかりませんでした。
それでも、「なんとか探して書こうとする」ことがポイントです。何もビッグな物事でなくても全然OK。例えば、「スーパーのレジの店員さんにありがとうと言った」「エレベーターのボタンを押してあげた」などでも大丈夫です。
この習慣の目指すゴールは「書いたことの影響力の大きさは関係なく、自分のことを認めて褒めてあげる」こと。毎日続けられないという人は、自分の良いところを100個書いてみることもおすすめです。
最初の10-20個は自分の良いところを挙げられるかもしれませんが、後半になるとどうでもいいことまで出てくるようになります。100個書き終わった頃には、どんな自分でも認めることができるようになっています。
2)自分責めに気づき否定しない
くよくよしたり、落ち込んだりすることってよくあります・・自己肯定感を上げよう!と言うと、ポジティブでないといけないと考える人がいますが、実はそうではありません。
自分を責めたり落ち込んだりすること自体は、あっていいのです。大事なことは、そういう状態になっている自分にまず「気づき」、自分の状態を客観的に認めてあげること。
例えばつい愚痴や悪口を言ってしまう自分がいるのだとすれば、「愚痴を言ってはいけない・・」と思うのではなく、「愚痴を言っている自分がいるんだな。自分、ストレス溜まっているな」と認めてあげるのです。そうすることで、好きなものを食べたり休んだりして、次の健全なアクションを起こすことができるのです。
3)SNSを見過ぎない
今はSNSが発達しているので、ついつい他人の情報が目に入ってくるようになりました。例えば自由な生活をしている人、自分より収入が高かったり、良い家に住んでいる人・・他人と自分とを比較しようとすれば、すぐに比較対象を見つけられる世の中です。
無意識ではありますがSNSを見ていることで知らず知らずのうちに他人の情報を自分の中に入れてしまいがちです。
自分が好きな人や好きなものを見たくて見ているならまだいいのですが、見たくないものまで見て、本当は気分が悪いのになんとなく見てしまう・・という人も少なくはありません。SNSを見過ぎないことで周りに振り回されることや、必要以上に自分を他人とを比較せずに済みます。SNSの活用はほどほどにしましょう。
4)趣味に没頭する
実は好きなことを実施することも自己肯定感を高める一つの方法なのです。好きなことを実施している間は自分のことを否定したり、ネガティブなことが考えられないからです。
ただし注意して欲しいのが、好きなことをする際にも「良い」「悪い」のジャッジを入れてしまうことです。
例えば自己肯定感の低い方は「趣味を楽しんだところでプロには勝てない」、「1日休んだだけで何も生み出せていない」といった思考で、純粋に楽しむことを通り越して、良い悪いの判断をしてしまうのです。
逆に、「趣味や好きなことを満喫できている自分」を意識的に味わうと、自己肯定感が上がっていきます。決して楽しいことをしている自分を責めないであげてくださいね。
まとめ
仕事上での人間関係や恋愛にも影響する「自己肯定感」。その正体は、どんな自分も許可して受け入れてあげるという考え方で、悪い自分は見ずに良いところしか見ないという過信とは少し異なります。
日々の習慣一つ一つで自己肯定感は育まれていくものです。ついつい自分責めをしたり、くよくよしすぎてしまうとき・・そんな時は一瞬一瞬で自分の心の癖に気づくこと。
そして自己肯定感を高める方法を習慣化していくことで、これまで抱えていたストレスもほとんど気にならないようになり、より幸せで豊かな生活を送れるようになります。ぜひ試してみてくださいね。